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サービスをのばす司令塔、手段は何でも屋。STORES .jp COO 道廣 敬典

この取材が行われたのはheyでのワークスタイルが基本在宅勤務となってしばらくたった時のこと。「どう過ごしてますかー?」と聞くと、「奥さんの温かい励ましのおかげでなんとかやっています」とのお返事。聞いてみれば、なんと出張先の沖縄で出会って、2ヶ月でプロポーズしたスピード結婚なのだそうです。そんなエピソードからもうかがえる、道廣 敬典さん、通称みっちーさんの決断に満ちたストーリーを聞きました。

キャリアは思い切った決断の連続

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──最初からプライベートなことを聞いてしまいました。もうちょっと聞いてみたいけれどキャリアについて聞かなければ。今までのキャリアはどんな変遷があったのでしょうか?

新卒でリクルートキャリアに入り5年働き、その後サイバーエージェントに転職しました。この時の転職のきっかけは、担当営業としてサイバーエージェントではたらく人たちに出会い、惚れ込んだこと。会う人会う人魅力的だったし、むこうも僕みたいな人とはたらきたいと言ってくれていました。ちょうどその頃リクルートグループの再編が起きて、事業やはたらく環境に恵まれていることやその凄さを感じながらも「大きな会社の大きな事業のいちパーツとしてはたらく」ことに危機感を感じるようにもなっていました。サイバーエージェントのように、可能性溢れる市場に対して果敢に挑戦していくこと、またそこに若手社員が挑戦してマーケットを作っているのがかっこいいなと思うようになって。

──それで転職されて、業界も変わったのですか?

そうですね。それまでは人材業界でしたが、インターネット広告業界に変わりました。ありとあらゆるものがインターネットありきのものになっていく時代がくると言われていたし、そう感じていたから、インターネット業界に身を置かないことがリスクだとおもっていたし、当時の僕が一番やってみたかったことでもありました。当時の注力事業に始まり、広告配信に関連する技術を活用した事業の立ち上げ、営業局長、AbemaTVの広告事業の立ち上げなどを行いました。

スモールチームの集合が作る経済圏がこんなに大きいなんて

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──そんなに活躍されていたら、さらに転職する理由なんてないように思えます。

サイバーエージェントもリクルートと同様に素晴らしい会社で、刺激的で楽しい毎日を過ごしていたので、転職を考えているわけではありませんでした。ただ、いくつか事業立ち上げや組織立ち上げに携わらせていただく中で、経営というものへの興味関心が高まり、やってみたいという気持ちが高まっていく感覚もありました。
迷った挙句人生一度きりだと決断し、サイバーエージェント以外のところでも楽しみを見出してみようと、会社を立ち上げることにしたんです。そのためにさまざまな人の話を聞いている頃、heyの代表の佐藤(裕介)さんに「お茶しませんか」と連絡をもらいました。そこで一緒にheyをやりませんかというお話をもらった。そんな話だとは思っていなかったので驚きましたが、とても嬉しくて、ワクワクしたのを覚えています。そして話をきいていくうちに一緒に働いてみたいと思うようになったんです。

──それは身近にスモールチームの人がいたからイメージできたのでしょうか?

実は、母親が大阪でお好み焼き屋さんをやっているんです。常連客がついていて、お客さんが入ってくると「おかえり」と迎えるようなカウンター10席ほどのお店です。D2CやSNS全盛の時代がくることは概念としてわかってはいたけれど、heyのことを知ったあと、そういえば僕は、身近なところでずっとお商売をやってるおっちゃんやおばちゃんを見てきたなという実感がありました。

何かをしてみたいなという人がまずSTORESを思い浮かべるようになってほしい

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──実際にCOOという立場でheyに入ってみて、どうでしたか?

正直に言うと難しかったです。フラットなheyのカルチャーには馴染むのに時間がかかった。今でも僕は亜種だなと思っているくらいです。改めて驚かされたのはお客さまと自分のサービスに対する愛情の深さですね。自分の会社のサービスを使ってくれているから愛情をかけるというだけではなく、そこに付随するショップオーナーさんが作っている作品や商品とカルチャーに対するリスペクトはheyの強みだと思います。

──仕事をする上で意識していることなどはあるのでしょうか。

何でも屋であろうとすることでしょうか。あや(塚原文奈)さんが作りたい世界観を実現するための現場の司令塔であると同時に、それをかなえるためにはheyという会社を成長させるため、STORESというサービスをより愛されるサービスにするために必要なことであれば何でも屋のようにどんなことでもやるのが僕の役割だと思っています。

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──もっともやりがいを感じる時はどんな時なのでしょう。

サービスが大きくなるにつれて、価値を届けられる人が圧倒的に増えていることですね。価値を届けられているから伸びているのだと思うし、事業が伸びる過程においてはメンバーひとりひとりが成長して組織が強くなっている感覚があります。これはとても嬉しいことです。

──自分自身に成長や喜びを感じることもあるのでしょうか?

たくさんあります。未経験の領域にチャレンジできていること、事業のなかのひとつのパーツではなく事業そのものを高く、深く考えられていることに自己成長を感じられますね。

──heyに入る時の願いがかなったような感じでしょうか?

いやいや。僕はけっこう内省型のタイプなんですよ。全然まだまだだなと思って悶々とすることがしょっちゅうあります。今日はもっとうまくできたのにな、とか、よく考えてしまう。

──これからheyでチャレンジしていきたいことはどんなことですか?

今僕がみているECの領域では、まず何かお店を作ってみたいなという人がネットショップを作ろうと考えてくれる状態を作ること。そしてそれをやるならSTORESをまず思い浮かべてくれるようになることです。メルカリがあるから中古品を売ろうかと思う人がいるように、STORESがあるからネットでお商売をやってみようと思ってくれる人が増えたらめっちゃ嬉しいですね。その先に、たとえば1年後くらいにはheyのみんなが当たり前に1年後、2年後の事業数値や価値を提供したい人について議論できていているようになれば、きっと今よりもっと人が増えてheyの新規事業があると思うんです。その時に、また新しいことをまかせてもらえるようになりたいですね。そのために、heyや、世の中に対して自分の価値を上げていくのを、これからも目指していくつもりです。

(写真・文章:出川 光)



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