見出し画像

「課題を解決したい」から始まったエンジニアリングと、今向き合うマネジメント

テクノロジー部門、予約本部のプロダクトグループでマネージャーを務める szt さん。「課題を解決したい」というモチベーションで始めたプログラミングと、現在SREとして、そしてマネージャーとして目指す未来について聞きました。

聞き手:坂田 晃一

幼いころから感じていた「めんどくさいをなくす」ことの魅力

スクリーンショット 2021-05-07 11.47.44

──このインタビューではエンジニアになったきっかけをお伺いすることが多いのですが、szt さんはどうしてこの職業に?

STORES 予約の前身であるクービックのコンセプトそのものでもあるのですが、面倒臭いことが嫌いだったからなんです。ちょっとできすぎたストーリーですよね(笑)

──なんだか運命を感じてしまうほどですね。どんな「めんどくさい」を感じていたのでしょう?

話は小学校時代まで遡るのですが、親の都合で引越しの多い子供時代を送っていたんです。引っ越しには、色々な手続きがありますよね。引越し業者を手配するだけでなく、市町村に出す転入や転出の届け出、家の電話回線や電気、水道、ガスの開設まで。この面倒臭い一連のことをどうにかできないのかと考えていた矢先、中学校時代にプログラミングでそれを解決できるかもしれないことに気づきました。

──なかなか珍しいモチベーションですね。普通はゲームを作ってみるなどの、ユーザー目線で楽しめそうなものから入る人が多い気がします。

そうなんですよ。けれど僕の場合は、それが問い合わせフォームでした。その後も大学時代にアルバイトで塾の講師をやっていた時、生徒のためにミニテストを作る仕事があって。それを自動化できるように、データベースからランダムで問題を出せるシステムを作ったこともあります。この時から、使って楽しいものよりも、お客さんの「面倒臭い」、つまり課題を解決するためのプログラミングに魅力を感じていたのだと思います。

──徹底していますね。大学でもプログラミングを学んでいたのでしょうか?

いえ、大学は生物科学を学んでいました。もともとウェブ系のプログラムを書きたいという欲求はあったものの、当時はまだバブルの名残があって製造業が強いとされていた時代で、親の勧めもあって。けれどやはりユーザーが喜んでいるところを直に見たいという欲求に逆らえず、大学を中退して、プログラミングを学ぶために専門学校に入りました。ですが、専門学校に入って早々校長先生に「お前はもう働いたほうがいいよ」なんてアドバイスをいただいて、順調に働き始めたと言うわけです。

──クービックは一社目ではなかったですよね。クービックを志望した理由はどうしてだったのでしょう?

最初に勤めていた会社では、ウェブ開発をメインにゲーム開発も行っていました。規模の小さい会社だったので設計から保守まで全てやらなければ終わらないという状態でした。この会社でインフラをやる経験も積むことができました。けれど、作っているものがゲームなので、やはり「お客さんの課題を解決したい」という欲求に素直に結びつかない。そこでビジネス課題を解決できるような会社を転々とし、直前に勤めていた会社ではエンジニアや PM の教育を担当していたのですが、こちらも部署ごと解体になってしまい……。転職先を探していた時に、自分にぴったりのコンセプトを掲げていたクービックを見つけたんです。

SREとして、エンジニアリングマネージャーとして

hey_sztさん-9

──現在のお仕事についても教えてください。

SRE としての業務も行いながら、プロダクトグループのマネージャーとしてチームメンバーが安心して開発できる環境づくりに取り組んでいます。もともと SRE として 2020年11 月に入社したのですが、2021年2月からエンジニアリングマネージャーになりました。

──安心して開発できる状況、とはどんなものなのでしょうか。

まずはミーティングなどでみんなが話しやすい状態です。具体的には、ビジネスサイドのチームとの架け橋になれるように、自らデザイン、CS、セールスなどを行っているチームのミーティングに参加したり、ECや決済、プラットフォームなど異なるプロダクトを手がけるチームともコミュニケーションをとるように心がけています。エンジニアのよくある要望として、ミーティング を極力減らしてドキュメントを見て欲しいというものがあることもわかっていますが、そういうコミュニケーションのすれ違いで伝わらないこともあると考えて、現在はミーティングのしやすさに注力しているんです。

──なるほど。それぞれのチームのコミュニケーションには入社された時から課題を感じていたんですか?

そうですね。うまくいっていないわけではありませんでしたが、それぞれの会社が個々に運営を行なってきたので(*注)情報連携はもっと上手にできるなと感じました。また、それぞれのチームの言語でそれぞれが話しているので、それを翻訳できる人の必要性も感じていました。

(注:2021年1月1日からヘイ株式会社を存続会社とし、ストアーズ・ドット・ジェーピー株式会社、コイニー株式会社、クービック株式会社の3社を吸収合併。)

──他にも取り組んでいることはありますか?

SRE としては開発環境の改善のひとつとして、誰かが作ったツールがメンテナンスされずに残っているものを減らしています。なるべくエンジニアがコードとして処理できるようにしたり、エンジニア自身がわからない部分をなくしていくような作業です。

僕が入ったタイミングでもデプロイの自動化はされていたのですが、自動デプロイのタイミングなどがドキュメント化されていませんでした。知っている人にとっては便利なんですが、入ったばかりの人など知らない人からすると何が起きるかわからないので怖いんですよね。なので、そういった開発フローなどをドキュメント化して、だれでも安心してデプロイやメンテナンスができる状態を目指しています。もちろん、これは予約が 8 年以上続いているからこそ現れた暗黙知の部分で、そもそもそんなにサービスが続くことがスゴイことだと思うんですけどね。


──その長年続いてきたサービスで、今はどんなフェーズだと感じていらっしゃいますか?

はじめは、Rails を素直に使ってとにかく動くものを出そうというフェーズがあったと思います。その次に、React や Next.js などを取り入れていこうというフェーズ。これは去年から一昨年くらいだったのだと思います。現在は、その後の、中途半端にRailsと React が Rails の View 上で混ざっている状態を解消し、それぞれをアプリケーションとしてきちんと独立させるフェーズです。ここで目指しているのは先ほどお話した、誰でもメンテナンスができ誰でもデプロイができる状況をつくること。SRE の業務としてもそうですし、マネージャーとしてもこの状況を作るのが僕の仕事だと思っています。

コミュニケーションを大切にするチームの雰囲気

スクリーンショット 2021-05-07 11.52.08

──会社の雰囲気についてもお伺いしたいです。クービックに入社された当時は、どんな印象を持たれましたか?

僕は体験入社を経て入社をしているのですが、体験入社の時と大きなギャップがないことに驚きました。和気藹々としているけれど、仕事のレベルは高く、働きやすい印象ですね。意外だったのは、人数がまだまだ少ない小規模の会社だったので、規模を大きくすることが最優先だろうと予想していたんです。けれど、ソースコードをリファクタリングしたりメンテナンスをしやすくするための作業に時間を掛けて取り組んでいて、体験入社でそれを目の当たりにしたときには驚きましたね。

──現在は hey に仲間入りをしたわけですが、現在のチームはどんな雰囲気なのでしょうか?

少し意外なのは、リモートワークにも、出社することにも価値を見出している人が多いことですね。コミュニケーションを大事にしているからだと思います。成果だけではなく、雑談や過程も大切にできる文化がありますし、チームの文化醸成に取り組んできた成果が少し出てきた手応えを感じています。

学び、伝えることが僕の喜び

──これからのお仕事で目指されていることはありますか?

もっとチームに人を増やして、業務を分担していきたいと思っています。そのために、まだドキュメント化されていないものをドキュメント化し、常に新しいものに更新し続けることが大切だと考えています。エンジニアとしてはドキュメントは少ないほうがいいという視点もありますが、ソースコードもドキュメントのひとつ。ソースコードを更新してリファクタリングするとのと同じように esa のドキュメント管理も行なっていけば、最終的にチームが開発しやすい状況を作ってお客さんに価値を還元できるのではないかと考えています。

── szt さん個人としては、いかがでしょうか。

マネージャーをやることになって手を動かせなくなるという類の葛藤は意外と僕にはないんです。学んだものをちゃんと後に続く人に伝えていきたいと考えていて、それを人生の目標にしているからです。この「学び、伝える」ことはSRE でもマネージャーでもできる、いや、マネージャーとしてのほうが機会が多いかもしれない。と思うと、今の仕事にとても満足しています。自分も含めて、みんなが前のスプリントよりも今のスプリントが成長しているなという感覚を得られれば、それが僕の "Just for Fun" なんです。

szt さんのお気に入り:Feelgood supplies Japan
日々PCに向かっているとちょっとした木の感触に癒やされます。台湾の竹山で伝統的な竹工藝をキャンプで使えるものとして手作りで作っているそうです!

\ heyでは一緒にはたらく仲間を募集中です!/


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
20
heyのnote、通称hey noteは、heyのオープンな社内報です。heyではたらく仲間のこと、みんなが考えていること、オフィスで起こるできごとについて。せっかくそんな話をするなら、みんなに読んでもらったほうが楽しいから作りました。